高血圧

血圧を下げる食品・セロリ

セロリは中国やヨーロッパで薬草として用いられてきた香り高い野菜です。セロリの効果について紹介していきます。

栄養豊富な葉を捨てずに調理しましょう

栄養豊富なセロリ
セロリは南ヨーロッパが原産の香りの高い野菜で、古代ローマやギリシャでは、整腸剤や強壮剤として使われていたと言われます。中国でも古くから漢方的な薬効が認められており、血圧の低下や鎮静などに使われています。中国で、セロリの搾り汁にハチミツを加えたものを1日3回数日間服用する実験をしたところ、16人の本態性高血圧症患者のうち14人に効果があったという報告もあります。セロリは、カリウム、β-カロテン、ビタミンB群、ビタミンC、 食物繊維、鉄などをバランスよく含んでいるのが特徴です。カリウムや食物繊維は高血圧の予防・改善に有効で、β-カロテンやビタミンCは、動脈硬化の予防、老化の予防に有効です。ビタミンB1・B2は、炭水化物や脂質のエネルギー代謝を助け、肥満を予防するのに役立ちます。また、セロリ独特の香り成分はセダノリッド、セネリンで、ストレスによる不安や緊張などの解消に効果があり、昔から不眠の改善に用いられてきました。よって、ストレスから生じる血圧上昇の緩和にも、効果的です。これらの栄養成分は、茎よりも葉に多く含まれているので、葉は捨ててしまわずに、料理に使うようにしましょう。葉に豊富なβ-カロテンの吸収を高めるには、オリーブ油などで妙めるのがおすすめです。セロリは生で食べることが多いので、新鮮さが大事です。葉が生き生きとして香りが高く、茎が長くて太く、くるりと丸まっていて、縦スジにメリハリがあるものを選びましょう。