高血圧

血圧を下げる飲料・緑茶

緑茶に含まれるカテキンとGABAには血圧上昇を抑える効果があります。緑茶の健康効果について紹介していきます。

緑茶に含まれるカテキンが高血圧に有効

緑茶・カテキン
緑茶にはさまざまな成分が含まれていて、多様な効能があることが知られています。その代表的な成分が、緑茶特有の渋みを作り出すカテキンで、血圧上昇を抑制する効果もあります。血管の収縮と血圧上昇にはアンジオテンシンⅡという物質が関わっていますが、それを生成するアンジオテンシン変換酵素に対し、カテキンは阻害効果を発揮します。また、血液中のコレステロールや中性脂肪を減らす働きもあり、脂質異常症の予防にも効果的です。更に、緑茶の茶葉には、血圧降下の代表的成分のひとつ、GABA も含まれているので、カテキンとの相乗効果が期待できます。加えて、抗酸化作用があるβ-カロテンやビタミンC・ビタミンEなどの成分は、悪玉のLDLコレステロールの酸化を防いで、動脈硬化を予防してくれます。また、お茶の苦味成分であるカフェインには、血圧調整につながる利尿作用や、疲労回復効果があります。緑茶の成分をとるのに効果的なタイミングは、毎食後です。とくに1煎目、2煎目にカテキンが豊富に含まれているので、1~2杯飲むといいでしょう。なお、β-カロテンとビタミンEは脂溶性のため、浸出液にはほとんど溶けません。茶葉用ミルで粉末状にしてヨーグルトにかけたり、租挽にしてふりかけにしてとるのも良いでしょう。