高血圧

血圧を下げる食品・いも類

いも類はカリウムが豊富で、血圧低下に効果があります。調理法を工夫して効果的にとりましょう。いも類の効果とレシピについて紹介していきます。

カリウムと食物繊維の相乗効果で高血圧を改善

さつまいもは消化器系の働きを高める
いも類は、カリウムを豊富に含む食品の代表格です。またに、ナトリウムの排出を促す 食物繊維もたっぷり含まれており、この2つの相乗効果で、高血圧を改善・予防します。実際に、いもをたくさん食べる地域は長寿村として知られ、高血圧の人が少ないという調査報告もあります。更に、ビタミンやミネラルもバランスよく含まれているので、血管の老化防止や便秘予防など、さまざまな効果が期待できます。じゃがいもは調理法が幅広く、毎日の食卓に取り入れやすい身近な食品です。カリウムや食物繊維のほか、ビタミンCも100g中35mgと豊富に含まれます。熱で壊れにくい性質を持つので、加熱料理でも有効に働きます。また、じゃがいもは消化吸収がよく胃にやさしいこともあり、胃腸の弱い人にも向いています。ただし、カロリーが高いので食べ過ぎには注意しましょう。油や塩分を抑えた調理法を工夫して、適量をとるようにしましょう。

消化器系の働きを高める[さつまいも]・血糖値をコントロールする[さといも]

「便秘のときは、さつまいも」と良く言われますが、さつまいもには食物繊維が多く、胃腸の働きを高めます。当然カリウムも多く含まれ、じゃがいもと同様、熱で壊れにくいビタミンCも豊富です。また、抗酸化・抗ガンペータ作用があるβ・カロテンやプロテアーゼ阻害物質も含まれています。調理法としては、栄養が丸ごととれる焼きいもがおすすめです。煮物にするときに、しょうがやレモン汁を加えると消化器系の強化につながります。さといもは、いも類のなかではカロリーが低いので、ダイエット等で体重が気になる人におすすめです。カリウムが豊富に含まれるほか、特有のぬめり成分にガラクタンやムチンなどの食物繊維が含まれており、便秘解消や血糖コントロール、コレステロール値低下などに効果的です。やまいもは、いも類のなかで唯一、生食できます。カリウムや食物繊維、ミネラル、ビタミンを含み、でんぷん消化酵素のジアスターゼも豊富です。加熱すると有効成分が失われるので注意しましょう。

おすすめレシピ・ビシソワーズ

ビシソワーズ-じゃがいもの冷製スープ-


材料◆2人分

●じゃがいも・1個
●玉ねぎ・1/2個
●水・1/2カップ
●牛乳・1カップ
●固形スープの素・1個
●あさつき(みじん切り)・少々

1人分125kcal・塩分1g




とろリとしたなめらかなスープにすると、一味違った味わいが楽しめます。じゃがいも料理の新しいレパートリーにどうぞ!

ビシソワーズの作り方

①じゃがいもと玉ねぎを薄切りにし、鍋に入れて水を加え、やわらかくなるまで煮ます。
②1の粗熱をとり、ゆで汁ごとミキサーに移して、じゃがいもの形がなくなるまで回します。
③2を鍋に戻して牛乳と固形スープの素を加え、沸騰直前まで温めて火を止めます。
④粔熱をとってから冷蔵庫で20~30分冷やし、器に盛ってあさつきを散らします。
※なめらかに仕上げたいときは、②でミキサーにかけたあと、裏ごし器を通します。