高血圧

メタボリックシンドロームについて

肥満で高血圧の人は注意が必要なのがメタボリックシンドロームです。症状が軽度でも動脈硬化が進行していきます。メタボリックシンドロームについて紹介していきます。

メタボリック・シンドロームは動脈硬化を進行させるもうひとつのメカニズム

高血圧が続くことで、動脈硬化が進むことは有名ですが、近年はこれに加え、高血圧を含む複数の危険因子が重なることで、動脈硬化が進行することが指摘されています。つまり、血圧が高い状態から動脈硬化が進むメカニズムには、高血圧を主要因として起こる血管の硬化複数の生活習慣病が重なり、それらの影響関係によって起こる血管の硬化 (メタボリック・シンドローム)の2つのルートがあります。このため、命に関わる病気につながる動脈硬化を防ぐには、ほかの生活習慣病にも注意が必要となります。

軽度の症状でも油断は禁物

メタボリック・シンドローム
メタボリック・シンドロームには4つの危険因子があり、そのうち、内臓の周囲に脂肪がたまる内臓脂肪塑肥満が診断の基本になります。ほかの3つの因子は、高血圧、脂質異常、高血糖で、これらの生活習慣病が重なることで、単独の症状としては比較的軽い境界型でも、動脈硬化の危険性が増すと考えられています。かつては、単独の病気の症状が軽度であれば、注意を促すだけの臨床対応が一般的でした。しかし、メタボリック・シンドロームの診断基準からは、比較的軽度の危険因子を複数かかえている人も療養を行い、それぞれの病気自体の改善を行いながら、動脈硬化の進行を予防していくことが重要となります。

あなたのメタボリック・シンドローム診断・治療

2005年に策定された日本人向けの診断基準が以下のものです。
以下のチェック①の肥満+2項目以上だとメタポリツク・シンドロームに該当します。