高血圧

味噌汁の味わい方について

味噌汁は、減塩の食生活では目の敵にされることが多いですが、具だくさんにすればプラスの効果も生まれてきます。減塩中の味噌汁の味わい方について紹介していきます。

塩分が多い汁物は具だくさんにして野菜料理風に

具だくさんの味噌汁
味噌汁は、地域や家庭によって違いもありますが、塩分が1%前後含まれていると、味噌汁としておいしく感じられます。お椀1杯の汁を200mlとすると、具材のナトリウム分を含めなくても、1杯のみそ汁に2gの食塩が入っていることになります。1日に3回みそ汁をt食べると、その時点で食塩摂取量の目標値6g未満をオーバーしてしまう計算になります。このことから、「味噌汁はやめよう」「味噌汁は1日1回以下に」などと言われますが、味噌汁は大豆たんばくを摂取できる日本の伝統食のひとつであり、好物であればなおさら、やめる必要はありません。食事療法一般に当てはまることですが、良くないと言われるものを食べるときは、良いと思われる食材を合わせ、食べ合わせの効果で、悪い作用を抑制し、プラスに転換させれば良いのです。味噌汁の場合、カリウムや食物繊維を多く含む野乗、海藻を合わせ、具だくさんレシピで食べることをおすすめします。汁の量が自然に減り、ナトリウムとカリウム・食物繊維の相殺効果で、血圧上昇は緩和されます。1日3回味わう人は、汁を3分の1ほど残すことをおすすめします。

人間の舌と塩分について

私たちが塩分を舌で感じるのは、食品の0・6%以上をナトリウムが含まれている場合です。つまり、食塩が入っていないと感じるものでも、0・6%未満の塩分が含まれている可能性があります。うす味だと感じる吸いものにも、0・8%程度の塩分が入っており、みそ汁と同様の配慮が必要となります。

顆粒だしの食塩の食塩について

顆粒だしは手軽で便利な調味料ですが、小さじ1杯に対してに1・5gの食塩が含まれており、塩分は高めです。使い過ぎに気をつけましょう。味噌にも、減塩タイプのものが市販されています。適宜、活用するとよいでしよう。