ストレスと血圧の関係
ストレスは高血圧の原因のひとつです。過度のストレスをため込まない、上手な解消法や発散法を身につけましょう。
ストレスは高血圧の原因に
これらのホルモンによる血圧上昇に加え、ストレスから交感神経への直接刺激によって血管が収縮することや、交感神経の緊張が腎臓のナトリウム排泄作用を低下させることも、血圧上昇を促進させます。よって、高血圧の改善には、ストレスを解消することも重要です。ただし、簡単に「ストレス解消」と言っても、その実行はなかなか難しいものです。個人がかかえている役目や状況、環境や事情を、そう簡単に放り出せるものではありません。そこで、目標にしたいのが、日々のストレスを小出しで発散し、ストレスを慢性化させないことです。とくに、精神的なストレスの蓄積は、ちょっとした気分転換を日課にするだけでも軽減できます。また、過度のストレスは、自分自身を抑圧し続ける状態から生じやすいので、無理をやめ、自分をいたわることも大切です。
過食と飲酒に注意
ストレス解消のために、過食や偏食、過度の飲酒に走る人もいますが、こういった発散法を繰り返すと、糖尿病、脂質異常症などのほかの生活習慣病も発症します。すると、怖い合併症である動脈硬化の進行が促進され、脳卒中や心筋梗塞のリスクがいっそう高まります。自分に合った健全なストレス発散法を探しましょう。
ストレス解消の為の小さな習慣
毎日、小さな習慣を重ねることが、ストレス解消への近道です。
無理をせず休む
ストレスが一定以上かかると、心と体のエネルギーが奪われます。
心身を休めなければ、ストレスが慢性化します。
気分転換をする
強いストレスがかかると、そのことだけを考え、マイナス思考に陥りやすいです。1日に数回、気分転換(散歩、ストレッチ、入浴など)の時間を持ちましよう。
趣味を持つ
ガーデニングや楽器演奏などの文化系の趣味を持つ人は、慢性疾患になる確率が低い、という調査報告があります。自分だけの時間を楽しむ趣味は、ストレスの解消につながり、人生を豊かにします。忙しい毎日でも、自分の好きなことを楽しむ時間を持ちましょう。
楽しい食事を
健康な心と体は、栄養バランスのよい食事から作られます。1回の食事を大切にして、楽しい雰囲気で食事をしましょう。
家族を大切にする
家族の愛情は人が生きるうえで大きな力になります。思いやりのある言葉をかけ合い、食卓を囲む機会を多くするなど、家族との触れ合いを大切にしましょう。
ストレスから逃げない
直面している問題から逃げてしまうと、後になって更に大きいストレスがふりかかります。問題を解決するか、困難なことであれば諦める勇気を持ちましょう。
今の自分を好きになる
自分を否定することは、あらゆる面でマイナス効果を生みます。過去にこだわらず、自分と他人を比較せず、ありのままの自分を好きになりましよう。
必要以上に感情を抑えない
感情を抑え過ぎるとストレスがたまります。中でも笑う事は交感神経の緊張を和らげる効果があります。