高血圧

食塩・しょうゆは何を使う?

日常的な調味料は品質の良いものを使うと、減塩の手助けとなり、食事の満足感も保ちやすくなります。

塩分50%カットの食塩や減塩しょうゆも上手に活用

減塩しょうゆ
近年は、生活習慣病の食事療法をサポートする調味料や食品が多く開発され、厚生労働省の厳しい基準をクリアしたものが、特定保健用食品(トクホ)や特別用途食品として市販されています。高血圧の食事療法で最大のポイントとなる塩についても、塩化ナトリウムを減らして塩化カリウムを加えることで、塩分(ナトリウム)を50%カットした食塩が特別用途食品として販売されています。こういったものを使用することで、減塩の手助けになります。また、食事療法はもちろん、一般的な食生活でも、工業的に作られる精製塩より、自然乾燥で作られる天然塩を用いるほうが、栄養バランスがとりやすくなります。精製塩の成分のほとんどはナトリウムで、直接的に血圧を上げるよう作用しますが、天然塩には、ナトリウムのほかにカリウム、マグネシウム、クロムなどのミネラルが含まれており、その相互作用で、直接的な血圧上昇をやわらげる働きがあります。しょうゆ、だしつゆにも、味はそのままで塩分を減らした商品があるので、おススメです。

だし割りじようゆ

刺身、おひたしなどを食べるときは、しょうゆをそのまま使うのではなく、だし割りしょうゆにすると、塩分が減らすことができます。昆布、かつお節などでとっただし汁で、しょうゆを2~3倍にうすめて使います。

水産練り製品

かまぼこ、焼きちくわなどの水産締り製品には、食塩が多く入っています。保存のために用いられていますが、一緒に砂糖も多く含まれており、そのために塩の味があまり感じられません。かまぼこや焼きちくわに、しょうゆをかけて食べると、かなりの塩分になるので、食べ過ぎには注意しましょう。