ナッツというと高脂肪で太りやすいというイメージがあるかもしれませんが、ナッツは良質の脂肪を含み、カリウムをはじめとするミネラル、ビタミンも豊富な栄養価の高い食品です。アーモンドの脂肪は、オレイン酸という一価不飽和脂肪酸がほとんどで、悪玉のLDLコレステロールを減らし、善玉のHDLコレステロールを増やして血液をサラサラにし、血圧を調整してくれます。またビタミンEやポリフェノールが豊富で、抗酸化作用も強力です。くるみの脂肪も良質な不飽和脂肪酸で占められ、リノール酸と増γ-リノレン酸が5対1の割合で含まれています。この比率は、LDLコレステロール値を下げるには理想的な配分です。また、アミノ酸の一種であるアルギニンも多く含まれており、その血管拡張作用で血圧の降下に働き、動脈硬化や心疾患の予防に効果的です。カシューナッツの栄養成分は、アーモンドと似ており、オレイン酸が主体です。カリウム、マグネシウム、亜鉛、鉄、銅などのミネラルも豊富で、血圧の調整に役立ちます。松の実には、独特の成分であるピノレン酸が豊富に含まれおり、血圧やコレステロールの上昇を抑制します。ナッツを調理に利用すると、その香ばしい味とコクが、減塩の昧つけをカバーしてくれるので、満足感が得られるでしょう。ただし、それなりにカロリーがあるので、食べ過ぎには注意しましょう。
ナッツ類は、スライスしたり、くだいたりして、炒め物やサラダのトッピングなどに適量加えると、うすい昧つけでも満足感が出やすいです。ただし、アーモンド100g・598kcal、くるみ100g・674kcalと、高カロリーな食品食品になります。料理に用いるときは1種類とし、1回10g以下を目安としたい