ウーロン茶は半発酵によって作られる中国茶の代表的なお茶で、半発酵する過程でポリフェノールが飛躍的に多くなり、さまざまな効能をもたらします。このウーロン茶ポリフェノールはカテキンの集合体なので、緑茶のカテキンと同様に血圧の上昇を抑制する効能があります。また、脂質とくっつく性質があるため、小腸でコレステロールや中性脂肪をからめとり、便として排泄する働きもあります。つまり、ウーロン茶を飲むと、余分なコレステロールや中性脂肪が体外に排泄されやすくなるので、生活習慣病の主原因である内臓脂肪型肥満の予防にも有効です。更に、ウーロン茶に含まれるテアニンという成分には、副交感神経を刺激してリラックス感を高める効果があり、ストレスによる血圧上昇を予防するのに効果的です。職場など、ストレスの多い環境にいるとき、ウーロン茶を飲んでリラックスするといいでしょう。近年はペットボトル入りウーロン茶が出回っていますが、香りと深い味わいを楽しむなら、茶葉からいれて飲むのがおすすめです。日本で入手しやすい茶葉には、鉄観音茶、凍頂ウーロン茶、高山茶などがあり、100℃近くの高温の湯でいれると有効成分がよく溶け出します。また、中国茶の一種である黒茶(プーアール茶など)にも脂質を排泄する働きがあり、肥満予防効果が期待できます。